2015年10月27日火曜日

トークショー

24日はトークショーでした。
2ヶ月の西荻レヂデンスを振り返りながら、今回の「‖:幽霊トリオをうつ:‖」の作品解説。
創業85年のビリヤード山崎と西荻レヂデンスの部屋、2つの場所を巡る鑑賞者の移動と知覚の移動、ビリヤードの偶然性、鏡や映像による身体の解体など、この2ヶ月の間で試みたことをスライドショーで辿りながら進めていきました。

オル太の近作紹介もしました。京都で開催中のカントル生誕100年展「死の劇場」@KCUAでのパフォーマンス「目覚め(GHOST OF MODERN)」とLilith Performance Studio(Malmo,Sweden)でのパフォーマンス「FAKE BONES」です。@KCUAのパフォーマンスは西荻レヂデンスと並行して制作した作品で、「GHOST OF MODERN」という作品から、「死の劇場」の為に新たに作られたものです。近代における表象不可能な場所や、移動についての話をしました。


(カントル生誕100年展「死の劇場」は11/15までです。http://gallery.kcua.ac.jp
「FAKE BONES」http://lilithperformancestudio.com/・・・ 


ご参加の皆様、どうもありがとうございました。




2015年10月23日金曜日

「幽霊」演奏

一昨日より、いよいよ展示が始まりました。西荻レヂデンスとビリヤード山崎の距離はわずか99m。駅からも、徒歩1ー2分の近さです。


「Ghost Trio」では、ベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲第五番」幽霊の第二楽章が、作品内で挿入曲として使用されます。チェロとバイオリン、ピアノの三重奏。今回は、チェロとバイオリンを西荻レヂデンスで、ピアノはビリヤード山崎にあった電子ピアノを用いて演奏してもらいました。



展示でも、音と映像がそれぞれ別の会場で使用されていて、二つの会場を行き来することで、三重奏曲となります。


2015年10月8日木曜日

ビリヤードの撮影




10月になり、レヂデンスを再開しました。
ビリヤード山崎での撮影です!
許可をもらい、ビリヤード台にプロジェクターと鏡を用いて地図を投影しました。
8ボールですが、1~7のローナンバーのみを用いて、暗い中ショットを重ねて行きます。

最後の8番を落とすまでに、32ショットかかりました。

2015年9月1日火曜日

8月26日の撮影

8月26日に西荻レヂデンスでの「幽霊トリオ」の撮影をした。「幽霊トリオ」は3話まで短いストーリーが繰り返される。この日までに1話から、何度も撮影を重ねてきて、ようやく3話まで指定以外のカットなしで撮影した。撮影の指定はそこまで細かいものではないけれど、部屋の寸法や仕様が異なるので、様々なカットで齟齬が生じる。でも、今回は、「幽霊トリオ」を西荻レヂデンスで撮影することが重要なので、無理に合わせてはいない。そもそも部屋の大まかな配置(窓、ドア、廊下)は偶然、台本通りだった。10月に撮影を再開し、シナリオにないストーリーをつくる。


photo:松尾宇人




2015年8月24日月曜日

戯曲の創作!?

西荻レヂデンスの制作が始まった。西荻レヂデンスには、去年の滞在作家、小鷹拓郎さんやテラッコが探してくれた、拠点となる部屋がある。西荻案内所の4階。この建物自体、今年度の末に解体されるらしいので、ここが使用されるのもあと僅か。前住人が壁に白ペンキを塗ったようで、壁が灰白くなった。そのせいか、何かただならぬものを感じる。
今、この部屋を舞台に、ある戯曲による創作を試みている。それは、ビリヤード山崎で見つけたCD、ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第五番」を使ったサミュエル ベケットの“Ghost Trio”。部屋をこの戯曲の配置に変え、部屋にあったもので安ベットをつくる。これからこの部屋で戯曲の創作を行っていくが、果たしてどうなるだろう。






2015年8月17日月曜日

西荻レヂデンス 2015/オル太スタート

今年、西荻レジデンスで作品を発表するオル太です!
今回の舞台は、創業85年のビリヤード場「ビリヤード山崎」。
西荻窪駅から徒歩50秒にある、現在営業しているビリヤード場では、日本最古かもしれないとの事。
店主の山崎さんやご家族、ご友人の方々の様々な記憶や歴史が色濃く残っています。

8月からスタートした西荻レヂデンス。展示は10月21日(水)ー25日(日)を予定しています。





2014年12月21日日曜日

西荻レヂデンスを終えて。

最終日は大雨。
めちゃくちゃ場所がわかりにくいにも関わらず、四階まで階段でしか上がることができないビルの最上階にある西荻レヂデンス。

人を拒絶した六畳一間の会場に、なんと二日間で80人以上が来館した。忙しすぎて最終日の写真はほとんど撮影できず。

会期中は色んなハプニングが起こった。作品を観たお客さんが観賞後に出演したお店に出向いて商品を買ってきてくれたり、わざわざ遠くの街まで人を呼び集めに行ってくれたり、感動したと涙を流して出てくる女の子もいた。



西荻サンタクロースは西荻に住む店主らの創造の産物だ。出演者のインタビューからサンタクロース像を作り、現実世界にぶっこんだ。まさか本物のサンタクロース500人を巻き込むことになるとは思わなかったけど。

出演してくれた店主達も見に来てくれた。僕が一番気になっていたのが彼らの反応だったのだが「もっと思い切り演技すりゃ良かったなぁ」とか「西荻サンタクロース2を作ろう!」といった反応で、作品自体に関しては満足していただけたようだった。

僕自身三年間お店を経営していたので、個人商店の気持ちが痛いほどよくわかる。サンタクロースなんて実はどうでもよくて、忙しいなか出演を了承してくれた店主達を応援したいという気持ちから生まれた企画だった。

二ヶ月間の滞在もこれで終わり。
来て頂いた皆様、出演者や制作に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。

一 小鷹拓郎より。

画像「西荻サンタクロース」2014






追記!
西荻レヂデンスの搬出は完全に終わりましたが、好評につき、急遽12/24から別会場の吉祥寺Art center Ongoingで「西荻サンタクロース」が再展示されることになりました。
12月24日から26日まで。時間は12:00-21:00。見逃した方は是非!

http://www.ongoing.jp/ja/artcenter/gallery/index.php?itemid=374